【YoneTalk】国政と地方自治 ~海老川水門・道路問題について~

米原

本日は、貴重なお時間をありがとうございます。
代議士とこうやって、面と向かって話すはいささか緊張します。

米原

さて、今回は船橋市と国政について対談をさせていただきます。
代議士は、市議会、県議会、国会と地方自治から国政まで多くの経験されています。
国会と地方議会の大きな違いは何になるのでしょうか。

木村

そもそも仕組みが違います。
国が「議員内閣制」をとっているのに対して、地方議会は「二元代表制」です。
国政の場合、国会が内閣総理大臣を選び指名しますが、地方政治は首長を
選挙によって市民が直接選びます。
したがって、首長側(執行部)と議会の意思が常に一致するとは限らず、
一定の緊張感をもって、町の課題に取り組むことになります。

米原

そうですね。地方政治では、市長と議会の関係を「車の両輪」と例えることがあります。
議会と市長はお互いに独立し、対等な立場で協議し、けん制し合うことで
調和と均衡を図りながら、公正な行政を運営していかないといけないといえます。
実際に市政に携わってみると、「是々非々」という言葉が一番しっくりきます。
関係者みんなが、船橋市を良くしたいと考えており、その為に議論を重ねる。
そこに、国会ほど明確な与党や野党ということはない気がします。

木村

それだけではありません。
国会議員は、国のあらゆる課題、問題を議論します。国として必要な法律を制定し、
それを実行するための予算を決定します。
日本が進むべき道を模索し、導く。
とても重大な責務を負っていると自覚しております。

米原

国会議員が国の方針を決めるのに対して、地方議員は国が決めた方針を
自分たちの町に落とし込み、町にあった形で運用する仕組みを作ります。
また、こまめに町中を歩き、町の問題点を見聞きして改善していく。
市民とより身近に接するからこそ、できることが地方議員にはあるかと思います。
そうした中で、どうしても国と連携しないと解決が難しい問題もあります。
例えば道路。
それに船橋市の場合、海老川水門の耐震化対策などは、緊急性が高いのに、
予算規模が多く、国と協力して進めていかないと、解決が難しい問題といえます。

海老川水門の耐震化と道路問題

木村

海老川水門は、市街地水門と言われ、周辺には十万人以上の市民が生活しています。
築50年の水門は老朽化が進んでいるのにもかかわらず、未だ耐震化がされていないのです。
大きな地震が起き、水門が機能しなかった最悪の場合、
西船橋駅周辺まで浸水するという試算も発表されています。

米原

市役所や消防本局も0メートル地帯ですね。水が溢れた場合、水没する可能性もある。
防災の指揮系統が混乱し、市民に甚大な被害を及ぼすことになります。

木村

それだけではありません。国道357号、14号、本町通りは遮断され、船橋市の中枢が機能不全に
陥る可能性もあるんです。
だからこそ、市政、県政と一体となって、「オール船橋」で内閣府や国交省に改善を訴えています。
先日は、問題解決のため結成された、「船橋地区海岸保全施設耐震化促進協議会」役員や松戸市長
市議会・県議会議員と共に、菅義偉内閣官房長官と国土交通省局長に直接要望しました。

米原

私も市民の声、市の安全を守るためにと考え、要望書の提出に参加させていただきました。
国と市が手を取り合って町の問題を解決していかないといけません。
その為にも、木村代議士とこうやって意見を交わすことは大変重要だと感じています。

木村

地方の問題、生の声を市議会議員が吸い上げ、国会議員が国に伝えていく。
船橋市はやっとその仕組みができはじめています。

米原

問題は水門だけではありません。市内の渋滞は慢性化しており、早急な改善が必要です。
私の地元では、木下街道、船取線、国道14号の他、多くの道路が通っていますが、
渋滞だけなく、歩道も狭く大変危険な状態です。
この問題も市議会だけでは解決できず、国政・県政と協力していかなくてはいけません。

木村

そうですね。道路に対しても同様に国へ改善を訴えてまいります。
改善が実現するためには、市政、県政、そして何より市民と一体となって行動をしなくてはいけません。
そういった形を作るためにも、今後とも密に連携を取り、市民の安全を守るために協力していきましょう。

米原

是非ともお願い致します。
本日は、貴重なお話ありがとうございました。


木村 てつや

きむら     

衆議院議員

ゲストプロフィール

船橋市議会議員、千葉県議会議員を経て、平成29年に衆議院議員に初当選。
自民党厚生労働関係団体員会副委員長、国会対策委員会委員などを歴任。
医療・福祉・介護の充実を掲げ、日々精力的に活動を行う。
                         ※記載の経歴・内容は対談当時のものとなります